第7回 開発番号14 適正/型締め圧力・射出圧力検出計PLゲージ【インテック】
最も得意な分野、金型を軸に開発と発信を繰り返す。発信をすることで交信が生まれ、その交信から多くの知らないことを学んだ。知らないことを知ることで新たな開発案件が生まれる。開発案件は金型周辺から成形周辺、成形装置周辺、新工法へと徐々にモノづくりの本質へと迫っていく。
交信を繰り返すメンバーに山田智也氏(インテック研究所/静岡)がいる。成形技術に基軸を置く氏との交信は、氏のS社時代、エジェクタピンの側面に数ミクロンの研磨を施し、そこから樹脂ガスを抜こうとする取組みから始まった。それを製品化しませんか?と氏からの提案であった。綾井英二氏の著書に、業界のバイブルとされた「プラスチック放浪記」(1987年/シグマ出版)がある。その著書内でも金型のガス抜きの重要性に多くのページを割いている。綾井氏をはじめとしてガス抜きの必要性を説く人は多い。しかし、アイデアを出す人はその数%前後と極端に落ち、具体例を示す人はアイデアを出す人のまた、数%と極端に少ない。