第29回 開発番号62小型射出成形機【C,Mobile】(5)

小型成形機【C,Mobile】の 17年間におよぶ開発の軌跡をこれまで4回に分けて記述した。完成した射出成形機(図1)は、ユニット金型(1985年上市)、フラットスクリュー(1993年開発)、世界最小ホットランナー(1997年上市)、高効率減速機(2006年開発)と、すべてオリジナルで開発した4要素で構成されている。

要素開発の一番手は、30年前に旗艦開発と位置づけたユニット金型【コマンドシステム】。これは自分の金型人生において手がけてきた2,500型を超える製作実績をベースに規格化した物。S(06-10、60×100 ×65mm)、M(08-13、80×130×80mm)、L(13-20、130×200×100 mm)の 3機種を上市した。全手動式射出成形用ユニット金型、ユニット金型用交換式ホットランナーはMタイプを使用している。

全文を読む