最終回 新たな提言樹脂の温間鍛造法

多くの開発と独特の視点から、提案と提言を繰り返してきた。繰り返すことで生まれる新たな考察は、多くの疑問点と業界特有の大いなる勘違いをあぶりだした。その一つにスクリューがある。その目的は誰もが知っている「樹脂の圧縮と搬送」だ。

本当に「搬送」しているのか? とスクリューに尋ねた。「実は搬送していません」と答えた後、「特にスクリュー先端のメルトゾーンはバレルの温度と同程度に上昇します。したがって溶けた材料がメルトゾーンにこびりつき、自力では搬送しておりません」。「新たな材料の搬入により、しかたなく押し出されています」。そこで、「気持ちよく搬送するためには?」と尋ねると、「バレルはなるべく加熱し、スクリューは可能な限り冷やしてほしい」と返ってきた。

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