第30回 開発番号68卓上混錬・押出し機【Ex-Mobile】

小型射出成形機の、小型化には不可欠とした主要4要素を5回に分けて解説した。特にこだわったのが、各要素の極限までの小型・軽量化とユニット化である。個々の要素をユニット化することで組合せが自在となる。

4 要素すべてを組み合わせると小型射出成形機【C,Mobile】だが、フラットスクリュー内蔵の可塑化部だけを取り出せば、卓上混錬・押出し機【Ex-Mobile】となる。また、Ex-Mobileに計量・射出装置とマイクロプローブ(ホットランナー)を取り付ければ、汎用各種機器搭載用射出ユニット【Mobile Gear】に変身する。汎用プレスに同装置を取り付ければプレス機が翌日には射出成形機に変わる。また、汎用成形機に金型を取り付けて、その金型にMobile Gearを取り付ける。1機取り付けて2色成形。2機取り付ければ3 色成形もできる。また、あるときはロボットアームの先端にMobile Gearを取り付ける。すなわち、好きなところに好きなだけ射出する。例えばボルト形状の空間に樹脂を射出し、ボルトを成形することで、2部品をアセンブリすることも可能だ。組立てラインに変幻自在に対応する新工法【ピンポイント成形法】など、さまざまな用途に対し、柔軟に仕様を変える。

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