第33回 開発番号65 2色射出成形機【06102CMobile】
テクノプラス(東京都)の小嶋久司氏、ツオイス(福島県)の柴田徹氏、樹研工業(愛知県)の松浦元男氏、ファナックの稲葉善治氏、ソディックの藤川操氏。日本の射出成形機業界に大きな足跡を残され、多大な貢献をされた、最も尊敬する先達だ。特に電動の実用化に特化した稲葉氏、プリプラ方式の藤川氏らはともに「立志」から自社の新たなマーケットを構築した。
ともに既存の技術であっても、業界の評価を得るまで16年もの歳月を要している。油圧であった動力源がモータに変わっただけで、16年もの歳月が必要だということ。一方、新たな提案を受ける方は「いかにして新たな技術を否定するか」、「いかにして現状を変えないか」が仕事ではないかと間違うほど。ただし、多くの有能な人材は日常業務に追われ、明日のことより今日の作業。与えられた仕事をこなすのに精一杯。現状を打開しない限り、とても先のことまで対処できないのも事実だ。