第16回 1994年(発売)移動式射出成形機【BeVeL】(メイキングフィーダ)2

第1回「成形機小型化プロジェクト」開発会議にアイデア工房の主力メンバーが集まった。成形を熟知する山田智也氏、鈴木城氏(何でも計算機)、阿部悦久氏(歩く総合カタログ)の3名と筆者の4名である。筆者には小型化に大きく貢献するであろう世界初の腹案があった。

成形機に搭載する金型は1986年に開発上市したユニット金型【コマンドシステム】。金型に必要なものは製品分を加工した入れ子部のみ。いたずらに重量、容積を大きくするモールドベースを使用せず、重要な入れ子部、これだけをじかに成形機に取り付ける。成形機の小型化には避けられない、小型化要素の第1弾である。

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