第11回 開発番号15移動ゲートによるスクランブル射出

成形品に必ずつきものの一つにウェルドライン(ウェルド)がある。外観は悪いし、製品自体の強度を担保する技術も手段もない。「仕方ないよね」との考えもあるが、せめて外観だけでもウェルドは消したい。

20 年数年前、ある技術者は製品表面にフィルムなどを同時成形した加飾加工を選び、またある技術者は製品外観面に単純に塗装を施した。近年は塗装レスと称し、金型を加熱している。当然、成形サイクルは伸びる。サイクル短縮が課題となり、急速加熱、急速冷却の技術が最新の技術として評価されている。

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